アルキメデス「私の円を踏むな」シラクサ陥落の死
歴史のあやまち · 2026-06-28 · 約404字 · 約2分
紀元前212年、シチリア島東岸の港町シラクサ。
ローマ軍の侵攻によって陥落したばかりの市内で、一人の老人が砂の上に図形を描いていたと伝えられます。 近づいてきたローマ兵に対し、彼が放った言葉——「私の円を踏むな(Noli turbare circulos meos)」。
直後、兵士の剣が老人の命を奪いました。 名はアルキメデス、当時およそ75歳。 古代世界が生んだ屈指の数学者・物理学者です。
ただ、この場面については、はっきりさせておきたい点があります。 彼が本当に「私の円を踏むな」と言ったのかどうか——ここは2200年以上の隔たりがあって、どの史料を信じるかで景色が変わるテーマです。
1. シラクサの守護者
アルキメデスは紀元前287年頃、シラクサに生まれたと言われます。 当時のシラクサはギリシャ系都市国家で、地中海西部の交易拠点として栄えていました。
彼はエジプトのアレクサンドリアで学んだのち、故郷に戻ります。
